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Zardoz 2293

天使のハラワタ、BAR、Kill me softly

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Daily genocide: 花卉園芸部防疫対策課強行班 対Slug戦 

昨年花木を栽培管理している利害関係者から、ある不快生物対応を打診された。

SlugとSnail。陸棲軟体動物である。
考えると陸棲の軟体動物なんて珍しい存在ではある。イカ、ウミウシ、貝類等殆どが海産生物だから。
よくもこんなに海から離れた場所で軟体動物類が進出できたと感心はする。

自身は気が付かなかっtが、その利害関係者によるとよる花本類に夜間にある種のゾウムシが食害しそれらを耕種的防除とし捕殺する際に多数の当該生物が観察され排除の必要があるとのこと。

そこで夜間に観察してみると確かに奴らの存在を確認できた。
日中に半翅目および鱗翅目害虫しか防除対応していない自身からすると、夜間にこのような生物が家庭内圃場を蹂躙していたことは驚きである。

実害としては、昨年イチゴは盛夏以降病害のダメージで四季成り品種収穫がないので不明であるが、洋蘭および花本類の葉芽に食害があるので看過できないらしい。

他の病害虫なら収量に大きな影響がない程度まですればよいが、この場合はその存在自体が不快らしいので現実的な可能な限り消去を試みることにする。


敵を知るため観察をおこなった。

1. 臭気による誘引
圃場にメロンの皮と油カス固形肥料をおいてみた。
いちおうこれらに奴等が集まると聞いたので。
日没後数時間後観察するとたしかに奴等が集まっている。
これら観察された事実からの推察。
間違いなく奴等は過去にメロンの食経験がないのに集まってきた。
おそらく何らかの臭気に対する走化性があるとおもわれる。
油カスのような有機物系の臭気とはメロンの芳香は明らかに違うが問題がないようだ。
また不思議なのはメロン皮トラップの周辺はほぼ裸地であり、隠れる場所が見当たらない。
つまりこれらの臭気により比較的広範囲から奴等を誘引できると推測した。


2. 移動能
ある夜のことだが、以外な場所で奴等と遭遇した。
プルーンの樹幹に自分の目線の高さに奴等がいたのである。
地面状で水平にしか奴等は移動しないと考えていた自身はからすれば相当の驚きである。
おそらく奴等の行動範囲は一夜にして数メートル程度はあると考えられ、これは想定外に大きな移動距離である。



3. どこに隠れるのか
通常、奴等はどこにいるのか? 
植木鉢やプランタの下、もしくは置き石の後ろ。
若干奇妙なのは、この壁上、catwalkにも奴等がいること。
壁から先は砂利が2m程敷き詰められておりこの緩衝地帯を超えて奴等が壁の上まで登るとは思えない。
P5291777.jpg 

そこでよくよく調べるとコンクリート壁と土壌の間に発泡スチロール板が挿入されており、そのわずかな間隙に奴等はいた。敵は壁の中だった。
なるほど物理的に僅かなニッチなところに入り込むようです、ところ構わず。

以上の観察から昨年度圃場のSlug生息状況は以下のように考察された。

東西に完全非農耕地に面し、南北に非耕作地に面した自宅圃場は地政学的にSlugの侵入が考えにくく、遭遇した全Slugは敷地内に生息していると考えられた。
ついで奴等の移動能は、アクアリウムにいるレッド・ラムズホーン程度はある思われる、同じ腹足類だから。まあ緩徐なれど確実な移動は認められる日常把握しにくい速度の移動ではある。
また非常にニッチな場所に日中隠遁している。

つまり作戦としては公安的ローラー作戦が妥当と考えられた。




以下掃討作戦

1. 耕種的防除
日常的夜間観察時に遭遇した奴等は、可能な限り消去する。
もちろんネットで「SLUG 駆除」で出てくるビールで誘引トラップ、食塩、コーヒー散布等の寝言のような対策は取らない。

索敵中に遭遇したSlugは躊躇なく屠殺します。
P5291797.jpg 
移植コテで奴等のうなじの辺りを有意に損傷させます。
調査兵団的手法であります。非常に原初的でありますが確実な方法です。
昨年は夜な夜な、ヘッドランプ装備の上、両手に移植ゴテをもち駆除にあたったわけです。
別に奴等の死体は始末しなくとも翌日にはカニバリズムで消えているようですね。


2. 受動的誘引駆除

まずガレージにあったカルバリル ベイト製剤を用い駆除の試験を実施。
植木鉢用の水受けトレー上に少量散布し一晩放置。
翌日死骸が累々とのイメージでしたが、そのようなことはありませんでした。
もしかしたら一定時間時間経過後にどこかで死亡しているかもしれませんが不明。
そこで実験体として奴等を捕獲し閉鎖容器内で屠殺効果を確認。
摂食したか不明ですが翌日死亡個体を確認はできません、まあカルバリル ベイト製剤は効果が無いようです。

ついでメタアルデヒド ベイト製剤を試してみた。
確かに奴等に効果はあるようです。
ただこの製品(住友化学園芸)、いわゆる家庭園芸用価格の製品であり、当方約100㎡も散布面積を想定しているのでコストパフォーマンスが悪い。
到底、営農事業者がこれを使っているとは思えないので、他の候補を探すことにした。
なお農薬登録のあるメタアルデヒド製剤は、例の件で使える製品は見当たらなかった。

そこで駆除に使えそうな農薬を調べると、チオジカルブ ベイト 2製剤を見つけた。
P8111952.jpg 
本剤は近隣のJA資材部で購入した。計算した面積あたり散布コストはメタアルデヒド製剤に比較すると非常に有意に低廉。ほぼ何も遠慮なく散布しても気にならないくらい。

そしてチオジカルブ ベイトの生物効果は、もちろん試験機関ではないので厳密な結果ではないが
メタアルデヒド製剤と同等に庭の水受け皿に試験薬剤をおき翌日比較すると同等数の死骸を確認。
十分な実用性は確認できた。

使用に際しメロンの皮からの発想で、誘引効果を高めるためベイト剤にはバニラエッセンスを振りかけた。


3. 能動的駆除
上記の待ちの駆除法以外に、よりアグレッシブな駆除法も同時に考えた。
なにしろ利害関係者の要望は奴等が目に触れることがないようにしてくれだから。

こちらから奴等を積極的に攻撃する駆除を行う必要がある。
奴等は日中、湿度が担保できる狭小な場所に隠遁していることは以前に確認できた。
つまりそのような場所に効果のある薬剤を潅注することで殺す。

そこでストックの殺虫剤でスクリーニング試験を行った。

フェニトロチオン水和剤
効果無し。当初から期待しなかったが、化合物として力価が不足。

メソミル水和剤
死にますね。実にステキ。

これを公衆衛生的防疫散布。

そして今年、庭ではSlugとSnail各々3匹程度に遭遇。
確かに効果があったようです。

なお既に述べておりますが圃場の作物に有意なSlugの害は確認されておりません。

可能性があるのはイチゴですが、そのイチゴ圃場にはチオジカルブ ベイトは散布しません。
わざわざイチゴ畑に奴等を誘導するようなマネをする必要がないから。


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2017/08/09 Wed. 12:00 | trackback: 0 | comment: 0edit

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