04 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.» 06

Zardoz 2293

天使のハラワタ、BAR、Kill me softly

fauna & flora: Aquarium general0 信号は黒になりました 2 

検疫に用いる薬剤の基礎的検討をしてみました。
新たに水草等を購入したとき、検疫タンクでの肉眼的観察以外にこちらから打って出る対策があれば望ましいと考えたからです。

そういえば以前シアノバクテリア対策で購入したオキシドール(過酸化水素 3% w/v)がありますのでそれで検討します。

幸いヒドラおよびカワコザラガイの侵入は確認されないので、
検疫での排除対象はミズミミズおよび正体不明の2-4mm程度の白い扁形動物となります。
なおカイミジンコおよびケンミジンコは当方では益虫扱いですが不快生物であるとの見解もありますので観察対象にします。


Materials
reagent: 過酸化水素  (便宜上30000ppmとして扱うことにした)
P5062772.jpg

equipment: 観察用プラケースおよび底面清掃用ギミック
P5062771.jpg


Method
水槽底面から清掃用ギミックで沈殿物ごと約1L程度吸い取る。
10分程度放置すると、謎の扁形動物およびミズミミズはプラケース壁面に付着する。
沈殿物が多すぎる場合、観察しにくいの適宜にスポイトで除去する。
所定量の過酸化水素水を添加し、観察する。もちろん止水条件。


容量設定根拠
将来のメインタンクでの直接的使用も考慮して、環境省の優先評価化学物質のリスク評価(過酸化水素)を参考にした。

ファットヘッドミノー Pimephales promelas  4日間観察 LC50 16.4mg/L

意味は、4時間以内に半数のミノーが死亡。
報告書を読んだ訳ではないので止水か流水条件か不明だが、ベアタンクであると考えられる。
恐らく過酸化水素の毒性が最大限発揮される条件でしょう。
この濃度(約16ppm)を参考にした。

Result
2000倍希釈 過酸化水素 15ppm 室温
添加後1時間の観察:
  • 謎の扁形動物:  ほとんど死亡。
  • ミズミミズ: 動きが緩慢になるが、おそらく殆どは死亡に至らないみたい。
  • カイミジンコおよびケンミジンコ: 全く死亡しない。

せっかくなので上記試験系に30ppmになるように過酸化水素を追加添加した。

1000倍希釈 過酸化水素 30ppm 室温
添加後1時間+追加2時間目の観察:
  • 謎の扁形動物:  ほとんど死亡。
  • ミズミミズ:  おそらく殆ど死亡したみたい。
  • カイミジンコおよびケンミジンコ: 全く死亡しない。


さらに中和処理しない水道水を満たしたプラケース中でミクロソリウムを洗浄し、供試生物としてミズミミズを得たので30ppmになるように過酸化水素を添加した。
添加後1時間観察ではミズミミズの動きが抑制されたが死亡例は少なかった。
3時間後観察では全例死亡した。


考察
過酸化水素 1000倍希釈 (30ppm)、3時間でミズミミズおよび謎の扁形動物は殆ど死亡。
観察期間1日なら2000倍希釈でも可能かも。
効果にばらつきはあるが、どうも底面の沈殿有機物の量によるみたい。
カイミジンコおよびケンミジンコは1000倍でも死亡しないが、逆にそれらが必要な方には有用な検疫方法かもしれない。

なお過酸化水素添加などの面倒なことをしなくとも、水道水(もちろん塩素中和処理はしない)でも
1000倍希釈と同等の結果になるようです。これが最も簡便な方法でしょう。

 


スポンサーサイト



2020/05/10 Sun. 12:00 | trackback: 0 | comment: 0edit