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Zardoz 2293

天使のハラワタ、BAR、Kill me softly

fauna & flora: invertebrate companion animal レッドチェリーシュリンプ 2 周産期死亡 人工孵化 

5月下旬に初めて抱卵孵化後、稚エビを確保したことで局面が変わりました。
順調に持続可能なコロニーができたわけです。
でも問題はあり、メス個体の死亡が目に付きます。
 つまり今度はオスの比率がメスを超えます。
さらに、抱卵期間中のメス死亡例が目に付きます
なにか発展途上国の妊産婦死亡率みたいです。
いずれ人工孵化もあるか考えていました。


マーフィーの法則

"If it can happen, it will happen."
「起こる可能性のあることは、いつか実際に起こる。」

メスが抱卵中死亡しました。前回は孵化後の死亡例もありました。
総じて周産期メスは、抱卵自体がメスの負荷になり死亡に至るのでしょう。

ということで、
人工孵化の用意に取り掛かりました。

用意したもの

Operation instruments
P9272593.jpg
fishing用rig作製のための手持ち各種ピンセット。
普通にHCで販売している程度の普及品(¥200-300 /1本)。
1つは逆作動ピンセットがあると便利。鉗子は使いませんでした。
あとデザインナイフ。
1本だけ¥800位のピンセットがあるが、使うと今回良く違いがわかりました。

受精卵分離作業
IMGP4791.jpg
死亡した抱卵メス。 死後8時間以内でした。
IMGP4792.jpg
剖検。肉眼的所見ではカビてる受精卵は見当たらず。人工孵化可能と判断。
当初の試験計画にはないが、卵数を計数することにした。
IMGP4794.jpg
卵塊を分離。
試験計画では卵塊を1個1個バラバラに分離する、目的は受精卵を水カビ伝染予防のため。
これが結構面倒。殆ど病理学者の仕事。
途中までピンセットで1個1個に分離していたが、あまりの数の多さのためピペットで吸い込み吐き出しを繰り返して分離することにした。

IMGP4795.jpg
受精卵中に複眼が確認されることから発生が進んでいることが分かります。

作業中に受精卵を触ってみると、意外に丈夫な事が分かった。
卵膜の堅牢さは、意図して潰さない限り潰れないくらい。
つまり想定外に丈夫。
おそらくトビッコもしくはカズノコくらいの丈夫さはあるようです。
まあ実際に抱卵したアマエビが寿司ネタで販売されているので触って確認するのも方法です。
相当大雑把にやっても、問題ないでしょうね。

一腹の受精卵数は40個まで数えましたが面倒になので途中で中止、おそらく50個くらいでしょう。


孵化用 devices
P92725950_201909300220232c0.jpg
茶漉し(40 meshと推定)と水切りネット。


P9172580a0.jpg
水流の近くにおけば十分でした。
水切りネットに裂け目があったようで稚エビの殆どは水槽に遁走済み。


考察
レッドチェリーシュリンプ人工孵化は、特段に難しいことはない。
受精卵が想定以上に丈夫なためハンドリングは楽。
インキュベーション中に水カビに侵された受精卵は認められなかった。
メチレンブルー等殺菌剤も当初から使用することはなかった。
魚に比較して抗水カビ耐性は、相当強いです。

作業ミスで稚エビ総数を確認できなかったが、殆どが孵化に成功したと思われる。

作業として最も面倒なのが、卵に粘着性があること。
水カビに受精卵が侵されるリスクを軽減するため受精卵同士が接触しないようしたいが、この粘着性のため作業に手がかかる。
対策についてネットで検索すると、ウグイ受精卵に0.?%の塩化ナトリウムとウレアを処理すると卵表面の粘着性が除去できるとの記述があったので、シュリンプでも適用可能かも。
おそらく粘着性の本体は試薬名からする一種の蛋白変性剤なので本体はタンパク質か何でしょうか。
まあそんなに人工孵化などしませんから、そこまでやる気はありません。
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2019/09/28 Sat. 12:00 | trackback: 0 | comment: 0edit

fauna & flora: invertebrate companion animal レッドチェリーシュリンプ 1 

レッドチェリーシュリンプ を飼育してから8ヶ月経過したので、経験を述べてみる。


1.  ショップではオス個体が少ない


以前ビーシュリンプ飼育時には考えられないが本当にそうみたいです。
過去5匹づつ合計20匹購入しましたが、抱卵が確認されたのは最後の5匹購入後。
おそらくオスの比率は1/20。 繁殖を狙う飼育なら20匹位は購入する必要があるみたい。
最近は導入第2世代が育ち雌雄分別可能になったが、雌雄の区別がつかない限り、初期にはある程度匹数を用意する必要がある。


2.  Sex ratioは1対1

孵化した稚エビ性比を確認。1反復。

方法: 
抱卵個体1例をボトルアクアリウムに隔離し、7週齢時点で体長1.5cmを超える個体および1.5-10cm(A 群)と1cm以下を分離(B 群)し別個ボトルアクアリウムで飼育した。1-1.5cm個体は体長区別困難のため、適当(達観調査)にAおよびB群に振り分けた。性別は8-9週齢で判断した。性別判断基準は後述する。抱卵個体は孵化後死亡。

結果:
A群構成は>15-10mm以上個体、B群は15-10mm未満個体となる。

A群性比 メス 10 / オス 2
B群性比 オス 9 / メス 3

考察:
トータルでオス 12: メス 11。性比は1:1。但しあくまで1反復。
大雑把に、稚エビの性比の偏りはないのでしょう。。
従ってショップでレッドチェリーシュリンプにオスが少ないのは人為的にオスを除外している可能性が高いと考えられる。
巷で言われているとおりオスの観賞価値が低いから。




3.  雌雄の区別

雌雄を見分ける方法はNetでよく見かけるが、殆どが正しいと思う。
そのなかには、もちろんよく分からないものもあるが。
そこで雌雄判別の重み付けをしてみる。


  • メスである強い証拠
抱卵している
メスであることに疑問はない。抱卵中は卵巣は見えないようだ。

卵巣が確認できる
6週齢くらいで、卵巣は確認できると思う。


  • オスである強い証拠
 
第1腹肢が幅広い形状をしている
交尾時にメスを確保するのに役立つらしい。この特徴は他の十脚目のスジエビで同じ。
つまりオスである強力な証拠。
どうにか第1腹肢の形状が確認できる写真、コンパクトデジカメだとこの程度
他に強力な証拠として精巣、輸精管の存在他があるが、肉眼的観察は困難であり解剖学的検査が必要なので、非破壊検査には馴染みません。
この幅広い第1腹肢は、観察した限り遊泳時の推進力増強に有効なようです。


  • その他雌雄判別の材料(それなりの強さの証拠)

オスはよく泳ぐ
幅広い第1腹肢は、メスのそれに比較すると明らかに水をかきやすいようです。
つまりオスの方がこの第1腹肢のため、泳ぎやすい。確かにオスはよく泳ぐでしょうね。


オスはメスより小さい
そう思う、定量的にいえないがそうなんだろうと思います。
そう思う根拠をサポートする観察結果を以下に。

うちで生まれた同腹仔(litter)について7週齢で体長を基準に2群に分け後の性別を確認した。
A群性比 メス 10 / オス 2   体長分布 1.5cm以上 3例、 1.5-1.0cm 9例
B群性比 オス 9 / メス 3     体長分布 1.5-1.0cm 5例、 1.0cm未満 7例
 A群は最初に大きめの個体を選択したので、おそらくメスはオスより大きいと思う。
 15週以降の現在も、やはりメス個体はオスより大きい。


オスはメスよりスマート
具体的には腹甲の高さがあり、腹部が太く見える。
IMGP4776a.jpg
抱卵のためには合理的な形態であり抱卵経験のあるメス個体では顕著な特徴。
そうなんだろうと思います。


オスの触角がメスより長い
よくわかりませんでした。



4.  Mortality

何故か死ぬ。
成体で導入した場合、生存期間は2-3カ月のような気もする。
抱卵個体も稚エビ孵化直後に死亡した例もあった。
周産期のメスの死亡が目につく、やはり抱卵期は負担が大きいのだろう。
とにかく導入第1世代はよく死ぬ。

以下2chの書き込みの引用だが、実にその通りだと思う。

4: pH7.74[sage]
2014/11/09(日) 08:07:21.15 ID:0AC4zol3 [4/4] AAS
これは俺の経験からの感想だけど
ゲームみたいな例えでもともとエビの寿命を500日(HP)とすると
なにかダメージがあるとエビの寿命が減っていくと考えてる

減産方式ってイメージすると納得がいくこと多いとおもうぞ

うまい水あわせ30ダメージ
下手な水あわせ250ダメージみたいなw

肝心なとこはやつらはそれを回復する手段がほぼないと思ってる
(回復できる事あるなら教えて欲しい)
幼いエビと成熟したエビで
水あわせ後に大人のエビだけが1ヶ月後に落ちたりする
それはのこりHPがチビ300 大人100あって
70ダメージずつ食らって1ヶ月後に日数で30使い切って死んだみたいな
まぁ防御力的な要素も大人になるほど減ってる印象もあるし目安のポイントつけるの難しいけど。
カルキのダメージは中でもかなり高いダメージ
農薬はもう即死魔法だね
輸送はもちろんダメージだろうし
家庭で生まれ育ったエビがつよいっていうのは
もちろん防御力アップみたいな免疫もあるんだろうけど
もともと受けてるダメージがないから長生きしやすいって考えたらいんじゃないかな

白くなったのは残りHP30以下だみたいな死の宣告受けてるサイン
ダメージを受けさせて落ちなかったから無傷じゃないんだ蓄積してる
チャームみたいなとこで買うのはもともと寿命で半分の250くらいしかHP無いところにさらに輸送ダメージを食らって送られてくる
さらに水あわせをして
残ったHPの日数以内にうまく抱卵させられるかってゲームだ




導入した5匹が1ヶ月で2匹になったこともあった。
但し自家繁殖した第2世代では死亡率は下がるみたい。
ウチで初めて繁殖した例では、稚エビ24匹が2ヶ月で18匹に減少。
現在の生存例数は、点呼がとれないため不明ではある。
 
まあ早く持続可能なコロニーを水槽内で確立することでしょうね。


Reference

以下のblogにアカデミックな側面からのスジエビ(十脚目)の考察があります。
スジエビはテナガエビ科でありカワリヌマエビ科とは異なりますが二次性徴など示唆に富んだ記述に満ちておりますので是非ご参照ください。authorには謝辞を表します。
スジエビの不思議
2019/09/06 Fri. 19:00 | trackback: 0 | comment: 0edit